父子家庭になり
引っ越した先は父方の妹夫婦(叔母)の近くだった。
2K風呂無し
当時は風呂の無い家は珍しくなく
市営住宅4階のベランダから見える景色は子供ながらに最高だった。
大きな川と川向こうに見えるビルの夜景
電車の走る音がガタンゴトンといまも耳朶に残っている
朝、父は私を起こしてから妹を叔母に預けて現場仕事に出ていく
あれ?てことは
私は一人で学校いってたんだ(偉い偉い)
夕方、父が妹とスーパーの袋をひっさげて帰ってくる
一服する間もなく
お米を洗いご飯を炊きおかずを作る父
洗い物も父
掃除も洗濯も父
そう、私はなんにもしない子供だった。
夜、親子三人、川の字になって寝る
父が真ん中。
二本しかない父の足の取り合いをしてよく喧嘩になったな。
妹を泣かしてから寝るのが私の日課だった。